事業紹介

包摂的な交流機会拡大のために-調布市内3施設間でオンラインeスポーツ体験イベントを開催-

調布市(市長:長友 貴樹)、
国立大学法人電気通信大学(学長:田野 俊一)、
東日本電信電話株式会社 東京武蔵野支店(支店長:川上 卓郎、以下「NTT東日本」)及び、
株式会社NTTe-Sports(代表取締役社長:原田 元晴)は、
調布市内にある3施設「希望の家(分場)※1、ここあ※2、しばさき彩ステーション※3」間の遠隔での包摂的な交流機会創出を目的として、
施設間オンラインeスポーツ体験イベントを、2024年2月21日に開催しました。

配信元:東日本電信電話株式会社 (2024/02/29)
【1 背景】
調布市は2022年度から、東京都の補助金を活用して、電気通信大学、NTT東日本、NTTe-Sportsと協働で、しばさき彩ステーションを始めとした複数の拠点において「eスポーツを基点とした包摂的な市民交流体験機会の創出事業」を実施しています※4。

2023年度からは、新たに調布市内の「希望の家、ここあ」とも連携して、施設内でeスポーツ体験イベントをそれぞれ複数回試行してきました。
さらに今回は、「施設内」だけでなく「施設間」の交流拡大を見据え、「年齢の違い」や「障害の有無」、「ゲームの腕前」によらず、参加者それぞれが楽しめ、交流できるeスポーツ体験イベントを開催しました。

【2 取組の特徴】
■ 交流の促進
・施設ごとに一つのチームとなり、3施設対抗のeスポーツ対戦会を実施
・普段交流のない施設との相互理解を目的に、各施設の紹介やネームプレートでの自己紹介を実施
・eスポーツでの勝敗に加え、”盛り上げ”などチーム貢献による表彰も企画

■ AI画像認識による表情分析
AI画像認識技術を用いて参加者の表情を分析し、分析した結果を活かし、次回以降のeスポーツ体験イベントを参加者により楽しんでもらうため、イベント中のにぎわいや感情を定量的に測定

■ 再生可能エネルギーの活用 
しばさき彩ステーションでは、2023年12月6日に開催したイベント※5に引き続き、「どこでも発電可能な可搬式の太陽光発電システム※6」で発電した電力を活用してeスポーツを実施

【3 eスポーツ体験イベントの実施概要】
■ 日時:2024年2月21日(水)13時~16時

■ 会場:希望の家(分場)、ここあ、しばさき彩ステーション

■ 体験イベント内容:
①「リズムゲーム」の施設間対戦
(1施設の参加はそれぞれ6~10名程度)

②可搬式円筒形太陽光発電システムの展示

【4 各者の役割】
調布市:イベント主催

電気通信大学:可搬式円筒形太陽光発電システム開発、運用

NTT東日本:イベント企画・運営支援

NTTe-Sports:イベント企画・運営、施設間交流環境の構築

【5 実績】
■ 参加者数 41名(体験者+観覧者)

■ 参加者の感想
希望の家 
・楽しかった・好きな曲でできて楽しかった・またやりたい

ここあ 
・拍手などでみんなが一体になったような感じだった また遊びたい
・ネットでつながりながら、対戦相手の顔が見えてよりやる気になった

しばさき彩ステーション  
・楽しかった・こういった地域の行事には参加していきたい
・頭にいい気がする この歳になって賞状をもらえたのはうれしい

■ 施設スタッフの声
希望の家
・盛り上がって大変よかった
・課題として利用者様の特性に合わせた対応が必要だと感じた

ここあ
・参加者が皆楽しんでいる様子でとてもよかった
・応援なども積極的に実施して和気あいあいとしていた

しばさき彩ステーション
・盛り上がって大変よかったと思う また是非お願いしたい
・国籍・年齢とわずゲームを通して交流できるのはよかった

【6 今後の展望】
調布市では、これまで、当該事業を通じてeスポーツを活用した包摂的な交流機会を創出し、定着に向けた試行錯誤を重ねてきました。
事業最終年度となる2024年度では、物理的な距離、年齢の違いや障害の有無を超えた包摂的な交流が地域に根差すことをめざし、施設スタッフによる施設間eスポーツ対戦の自走化に向けた取組を進めます。
また、電気通信大学と共同で開発している可搬式円筒形太陽光発電システムの「新モデル」も完成予定です。
今後、eスポーツを活用した包摂的な交流機会の拡大を視野に入れて、電源がない場所でもeスポーツを楽しむことができる環境の整備にも注力していきます。

他方、NTT東日本グループでは、グループの技術力と日本全国の様々な地域での地域活性化事業で培ったノウハウを活かし、eスポーツやAI・ICT技術の利活用で地域に新たな賑わいを生み出すことにチャレンジしていきます。

調布市、電気通信大学、NTT東日本グループは、今後も持続可能な共生社会の充実につながる取組を推進して参ります。

※1:希望の家 https://www.ccsw.or.jp/jigyou/syougaisya/kayou/kibou
知的障がいのある市民のみなさんの日中活動の場として、調布市社会福祉協議会は3か所の希望の家(生活介護型施設)を運営しています。
利用者それぞれの個性や特性に配慮しながら、施設内にとどまることなく、幅広い活動を行っています。

※2:ここあ https://www.city.chofu.tokyo.jp/www/contents/1505107841643/index.html
調布市では、家庭の事情等により、進学や就職をあきらめてしまうことがないよう、子ども・若者に対して学習支援や居場所の提供を行うとともに、進学や自立に向けた相談支援を行うことを目的に、「調布市子ども・若者総合支援事業(ここあ)」を、平成27年度から調布市社会福祉協議会に委託して実施しています。

※3:しばさき彩ステーション https://chofu-npo-supportcenter.jp/circle/?unitid=irodori-station
しばさき彩ステーションは柴崎駅北口徒歩10分にあります。
地域の住民が地域の課題を共に気づき、支え合う意識が生まる~地域と協働するネットワーク拠点~を目指して2019年7月に、空き家を活用してオープンしました。

「地域の一員として出来るコト」、「常設、いつでも開いていてフラッと立ち寄れる居場所」からスタートして、多世代が主体的に地域と交差するプラットホームの役割を担える様に前進しています。
地域主体のみんなの居場所として、様々なニーズに対応できる場をめざしています。

※4:2022年度開催の施設間eスポーツ交流イベント https://www.ntt-east.co.jp/tokyo/info/detail/1283161_2608.html 
2022年度は「しばさき彩ステーション、ふじみ交流プラザ、青少年ステーションCAPS」をつないだ多世代による施設間オンラインeスポーツ体験イベントを開催しました。

※5:2023年12月6日開催eスポーツ体験イベント https://www.ntt-east.co.jp/tokyo/info/detail/1285638_2608.html
「持ち運び可能な円筒形太陽光発電モジュールで、eスポーツ体験イベントを実施」

※6:「どこでも発電可能な可搬式の太陽光発電モジュール」 https://www.ntt-east.co.jp/tokyo/info/detail/pdf/release20231130_besshi.pdf
(モジュール等の開発・製造:ウシオ電機株式会社、株式会社フジコー、CKD株式会社、エム・ティ・プランニング株式会社)