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JeSA:全国で唯一「eスポーツ」を部署名に含む群馬県との単独インタビュー

一般社団法人ジャパンeスポーツアソシエイション(東京都中央区、以下「JeSA」))は、
自治体(県)として、新しい産業の創出や県のブランド力向上に積極的に取り組んでいる群馬県との単独インタビューを行いました

配信元:一般社団法人ジャパンeスポーツアソシエイション(JeSA) (2022/01/25)
【日時・場所・キーパーソン】
2021年11月27日(土曜)
Gメッセ群馬(Red Bull 5G 2021 FINALS実施会場にて)

群馬県 eスポーツ・新コンテンツ創出課 齊藤義之 課長・田部井敦 補佐

【群馬県の取り組み実績】
2020年4月、全国で唯一「eスポーツ」を部署名に含む「eスポーツ・新コンテンツ創出課」を創設され、数々のeスポーツに関連する事業を進めています。

2021年2月17日には、県庁を会場に、eスポーツを活用して企業や自治体間の異業種交流を促進する「~enjoyコミュニケーション!~ 社会人eスポーツキックオフイベント」が開催されました。

2021年3月13日には、eスポーツによる地域資源の活用方法等についてのディスカッションや、世界に誇る世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」の魅力を知ってもらうため、世界遺産「富岡製糸場」 西置繭所を舞台にしたeスポーツイベントが開催されています。

2021年3月16日からは、群馬県YouTubuチャンネル「tsulunos」を用いて、eスポーツに取り組む企業等によるセミナーやeスポーツ大会などを配信するオンラインeスポーツイベント「Powerful e-days」が行われています。

2021年7月から10月にかけて、Red Bull 5Gと連携した学生・社会人向けワークショップを開催し、eスポーツシーンを通じたクリエイティブ人材の育成を進められています。

2021年11月14日には、全国から19歳以下の若者が学校の枠にとらわれないチームで参加し、国内最強チームを決定する「U19eスポーツ選手権2021決勝大会」が、自治体(県)が主催する唯一の全国大会としてGメッセ群馬にて開催されました。

さらに、2021年11月28日には、Gメッセ群馬にて、急速にニューズが高まっているeスポーツ実況者の発掘・活躍の場の確保につなげるため、全国で初めてのeスポーツ実況者の大会「全日本eスポーツ実況王決定戦」を主催開催されています。

また、2022年1月からは、企業の経営課題にeスポーツを活かせるよう、県内の企業等が手軽にeスポーツに取り組めるプラットフォームとして「群馬県企業等社会人eスポーツリーグ」(愛称:GUNMA LEAGUE)を創設し、リーグ戦が開催されます。
【群馬県がeスポーツに取り組む意義】
上述以外にも群馬県では、eスポーツを通じた多くの取み組みが短期間のうちに実施されています。
eスポーツイベント等の後援や補助事業を行う自治体は最近ではいくつかでてきましたが、群馬県では自ら主催し開催をされています。

その意義について4点を挙げられています。
<①人と人とのつながりを生む「ひとづくり」>
今の大人も子供の頃には野球やサッカーで遊び、その中で人間関係を学び、社会性が育まれたと思われます。
現代においてはeスポーツが、人と人とのつながりやコミュニケーションを生むキッカケになるものと考えておられます。

<②若者に関心が高いeスポーツの活用>
eスポーツ自体を目的とするわけではなく、若者に関心が高いeスポーツを活用することで、若い世代の活力とeスポーツのコラボによりいろいろな「何か」ができると考えられます。
特に、若い世代に群馬の魅力を伝えられるコンテンツであることもポイントであると考えられます。

<③年齢・性別・身体的能力によらない特性の活用>
eスポーツの大きな特徴である、年齢・性別・身体的能力によらない特性により、多くの県民にもアプローチができ、より多くの人たちの間でeスポーツを通じたつながりが生じて活力が生み出されるものと考えられます。

<④オンラインでのイベント開催も活用>
現場開催だけでなく、オンラインでのイベント開催ができるのもeスポーツの大きな特徴です。
コロナ禍でもありますが、群馬に来れない人たちにも、全国に向けて群馬の魅力を伝えられるコンテンツを発信していきたいと考えておられます。

【群馬県がeスポーツ「リーグ・オブ・レジェンド」を採択した理由】
まだまだ世間的には、いわゆるゲームとeスポーツの区別の理解が進まず、ゲームを規制する県もある中で、eスポーツの促進や後援を積極的に行う自治体もいくつもでてきております。

その中で、群馬県が主催するeスポーツ大会に「リーグ・オブ・レジェンド(LoL)」を採用されいますが、その理由をお聞きしました。

<①世界的にも普及しているタイトルであったこと>
「リーグ・オブ・レジェンド(LoL)」は、アメリカで開発されているeスポーツタイトルで、世界で1億人以上のプレイヤーがいます。
また、日本では「全国高校eスポーツ選手権(主催:毎日新聞等)」などでも採用されています。

世界的に人気があるタイトルの大会を発信することで、群馬を訪れたり、関心を持つ人が増えるとともに、群馬から世界で活躍するプレイヤーを排出できればと考えておられます。

<②5対5でのチームプレーであること>
「リーグ・オブ・レジェンド(LoL)」は、5人対5人でのチーム戦となります。 

ただ一人で黙々とするゲームではなく、チームを組んでプレーすることがスポーツにも通じます。
5人でチームを組むことで、自分の役割を考える必要があり、チームとして勝つためにコミュニケーション能力やリーダーシップ・メンバーシップ、戦略的な論理的思考を必然的に育まれることも図っておられます。

<③パソコンの活用によるICT・デジタルスキルの向上>
「リーグ・オブ・レジェンド(LoL)」は、世界中で使われる汎用のパソコンでプレーができます。 
そこで、パソコンやネットワークの設定など、eスポーツを入口にしてデジタル機器への関心が高まることで、ICT・デジタル人材の育成の一環につながると考えておられます。
【今後の継続性】
eスポーツは、これからの成長産業といわれ、群馬県としても、これから発展する施策として、若者世代が注目し、多くの県民が楽しみ、活用できるコンテンツとして推進されています。

群馬県では、「U19eスポーツ選手権」「全日本eスポーツ実況王決定戦」だけでなく、群馬県の魅力を伝えるeスポーツ大会、教育や福祉、人材育成等にもつながるeスポーツ関連事業なども考えておられました。

【関連情報サイト】
<群馬県 eスポーツ推進ポータルサイト>
 https://www.pref.gunma.jp/01/cr01_00006.html

【一般社団法人ジャパンeスポーツアソシエイション】
主に全国の自治体や企業とコラボして、eスポーツを通じたデジタルイノベーション人材の発掘・育成、地元地域で維持継続できるeスポーツを通じた地域活性化事業の創生などを行っています。
 
ホームページ
 https://www.BeSporter.jp/JeSA/